Trafalgar Streetのレトロな「街灯」の歴史をご存知ですか?そこにあるのは知っていても、ネルソンに住んでいたらわざわざ立ち止まって「なんだろう?」って見る機会ってなかなかないですよね。
でも自分が住んでいる街のシンボルのひとつですから、せっかくなら知っておきたいと思いませんか?
「街灯」がある場所は、人口芝生が敷かれカラフルなベンチが置かれたりして、少し前から完全に車両進入が禁止になったチャーチステップの前のエリアです。
このエリアが以前、車道だった時から同じ場所にあったみたいですが、今の方がずっと身近ですよね!
あの街灯は実はレプリカ!?その歴史って?
近づいてよく見てみると、街灯の下には「SYMONS’ MEMORIAL」って書いていました。SYMONSという人へ捧げた「記念」のモニュメントみたいですが、実はこれはそのレプリカなんですよ!
1880年にHardy StreetとTrafalgar Streetの交差点に建てられたものがオリジナルで、それは1906年に、ガス漏れが原因で爆発を起こして消失したそうです!当時の「街灯」は「ガス灯」だったんですね。この事故で人が亡くなったということが、現在の「街灯」の下に書いてありました。大事故だったんですね。
ネルソンの歴史を振り返るとき、「ガス灯」はその風景になくてはならない存在だと言えそうです。
なぜならネルソンが「街」として活気づきだした時代の写真には、オリジナルのガス灯が写っているものがたくさんあるからです!ガス灯の下には水飲み場が設置されていて、みんなが足を止める社交の場でもあったようですね。
昔のネルソンの写真は、ネルソン地方博物館(NELSON PROVINCIAL MUSEUM)にあるので、興味のある方は是非見に行ってみてくださいね。
NELSON PROVINCIAL MUSEUM
Cnr Trafalgar St and Hardy Street, Nelson
7040
03-548 9588
いまの場所にレプリカとして設置されたのは、ガスの事故が起こってからなんと86年後の1992年だったようです!復活までの時間が長すぎでビックリですね?!Σ(・ω・ノ)ノ
ネルソンがCITYとなって150年を祝う行事の一環で、「19世紀の面影を残すガス灯はネルソンの発展と繁栄の始まりのシンボルだ!」と復活が決まったみたいです。
オリジナルの「ガス灯」は計算すると、いまから140年前に設置されたということで確かに歴史があるように思えましたが、レプリカはつい28年ほど前にできたんですね。歴史があるようで歴史が浅いとはこーゆーことなんですね?!
現在もネルソンの街のシンボルとなっている「街灯」は、そもそもSYMONSさんに捧げられたモニュメントでしたよね!SYMONSさんというのは、ネルソンの街の発展にすごーく大きく貢献した19世紀の人物だったようですよ!
John Symons, "a friendless stranger", according to early reports, arrived in the fledgling city on January 20, 1855 aboard the Monsoon.
SYMONSさんはイギリスから来た商人で、ネルソンのTrafalgar Streetに雑貨屋さんを開いて成功し、のちに「Anchor
Shipping Company」のオーナーになったという、すごい人だったようです。
彼が亡くなったのは、ビジネスで行き来していたイギリスだったそうで、ネルソンの人たちは戻ってこなかったSYMONSさんを偲び、その功績をたたえるために、街に記念のモニュメントとしてガス灯を建てたんですね。
「SYMONS MEMORIAL」という街灯は、この土地にたどり着いたときは、"a friendless stranger"と表現されていた人が、ネルソンでの生涯でたくさんの人に慕われて愛されたという証でもあったんですね。ちょっとジーンときます。
Hardy Street, Nelson in the 1880's looks oh so peaceful, a man on a horse, tumbleweed (just kidding) This was actually...
Posted by Nelson Provincial Museum on Sunday, May 1, 2016
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