場所:Atawhai Drive, Atawhai
1995年にネルソンと京都府宮津市の姉妹都市としての友好の証として作られました。
春夏秋冬と季節ごとに主役になる植物があって、いつ来ても素敵な観光スポットです。地元の人のお散歩コースとしても人気があります。
海外にあるジャパニーズガーデンと呼ばれている場所って、日本人が行ってみると「!?」となることが多いですが、ネルソンにあるMIYAZU JAPANESE GARDENはどうでしょう?
結論:やっぱり「!?」となる
桜の木が何本もあって、砂紋まである石庭があり茶室があり朱に塗られた太鼓橋があってとっても「それらしい」のですが、やはり「!?」となりました。その理由はそれらが「日本ぽくない」「間違っている!」という意味ではありません!
では「!?」の原因って?
そもそも日本庭園とは自然の風景を象徴的に再現する、ある意味創りこまれた美だと私は思うのですが、このMIYAZU JAPANESE GARDENではすべてがありのまますぎるんです!これが「!?」と感じる原因なんだと気が付きました。
行ったことがある人はご存じの通り、ここの植物は見事に生い茂り、見上げると木々は思った以上に高く自由のままに空に向かって伸びています。そう、庭園なのにお育ちがめっちゃワイルド!というか全部がなんか大きい、、、どんだけ~なジャンボ松ぼっくりには本当にびっくり仰天しました!(もし落ちてきて頭にあたったら多分重症、、、)
でもだからといって、お手入れがされていないというわけではありませんよ。ネルソン市の管理下にあって、委託されたNelmacという業者の人がかいがいしく木々のお世話をしたり芝を刈ったりする姿を見かけます。
ありのままを受け入れて楽しむ
それでもこの庭はワイルドさを失わないのですからこれはもう「ところ変われば!」で受け入れるしかありません。NewZealand Garden TrustというMIYAZU JAPANESE GARDENの造園に携わったっぽい機関のサイトをのぞいてみると、
とありました。「NZのやり方で日本のテーマを再現してみたよ!」ですかね。それに、「ニュージーランドの原生種と日本種の両方をこの庭で一緒に育てて調和させ、独特の流れを作り出してみたんや!」的な?まさにネルソンと宮津市が手をとり合う関係が表現されていたんですね?!The unifying Japanese theme is executed to a detailed level in our New Zealand way. Distinct spaces flow together, unified with plantings of both New Zealand native plants and Japanese species throughout the garden.
「!?」から「オモシロイ」という発見へ
これは「あえて」NZ風の日本庭園なのねと、いったん受け止めてしまえば、初めに感じた「!?」も面白さに変わります。松を見て、日本で育てばああはならないな~「剪定」の仕方がNZ風なのかなぁ?奇想天外な方向に延びている枝は、逆に見ていてオモシロイです。桜もよく見るとユニークなプロポーションのものが多く、「接ぎ木」で育ったんだと思いますが、「そこから?!」って感じでこれもオモシロイです。
日本との違いを見つけることで、双方の国の良さを再発見できたりするといいですね。
MIYAZU JAPANESE GARDENインスタ映えスポット
庭園のほぼ中心部にこんもりとある竹林は、勇気を出して中に入っていくと、なんとなくの小道があって「一瞬嵯峨野風」(関西の人用)や、「一瞬修善寺風」(関東の人用)の竹林映えする写真が撮れます!あと、茶室の丸い窓はまるで「悟りの窓」。窓に向かって庭を望む感じで立って背中を撮るやつ、みんなやってると思います!
最後に
MIYAZU JAPANESE GARDENは、橋があったり藤棚の下を抜ける道があったり、池を渡る飛び石があったりと楽しい設計になっていますが、「順路」というものがないので、その日の気分で自由気ままに思う方向へ歩くことができます。これは実は表の看板に「人生って決まった道なんてないよね、MIYAZU JAPANESE GARDENをさまようことは人生のようだよね~」ぽいことが書かれているので、なんかなるほどと思いました。深いな?!
コメント